技術者になる心構え(改訂版)

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2012.03.30 学習支援センター 教育開発室 山田凱朗
技術者になる心構え (01):"5W1H" を大切に
技術者になる心構え (02):事実と測定法を大切に
技術者になる心構え (03):事実とそれ以外を "5W1H" で考える
技術者になる心構え (04):技術とは,技術者とはなにか
技術者になる心構え (05):工学とはなにか,また技術との関連は
技術者になる心構え (06):企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (07):続・企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (08):続々・企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (09):続々々・企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (10):続々々々・企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (11):続々々々々・企業での技術者の仕事とは
技術者になる心構え (12):企業での技術者の仕事とは(第7回)
技術者になる心構え (13):企業での技術者の仕事とは(第8回)


No.1 "5W1H" を大切に

・ 「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」は正岡子規の有名な秋の俳句である.
・ しかし,この句を技術レポートとして見ると,誰がいつなんのために法隆寺に行ったのか,なぜ柿を食べたのか,柿は一個か複数かなど,不明なことが多くあり,不安になる.
・ 情緒的余韻を残す文学作品は別にして,技術者として報告書(レポート)を読んだり書いたりする場合,基本的に大切なこととして,
@ 事実とそれ以外(推測,意見など)に分けて考え,表現する
A 事実もそれ以外も,5W1Hに層別して考える,ということがある.
・ 5Wとは ⇒ Who, When, Where, What および Why
・ 1Hとは ⇒ 1H: How
・ なぜ上のような正確な考え方(事実,推測と意見を分ける) や表現が必要なのか?
・ ⇒まず自分自身で頭の整理ができ,事実か,事実とまではいえない推測内容か,または意見であるかもチェックできる.さらに,チームメンバや関係者に客観的な事実,推測,意見を意識的に区別したうえ説明できるので,関係者のあいだに思い違い(誤解)を生じにくくなり,正確な情報が伝わる.現在の技術は範囲が広がるとともに高度化・複雑化しており,正確に情報を伝達することは技術の失敗を少なくするためにも必要である.
B また,同じ用語であっても,その用語の意味(解釈)について関係者のあいだであいまいさを残さない表現を心がけることが大切となる.同じ用語の解釈が人によって異なることがあると,意思疎通や情報交換(コミニュケーション)がうまく行われなくなり,仕事に間違いを起こす原因となりうる.たとえば,設計図に発電機と書かれている場合,ある人は直流発電機をイメージし,他のある人は220Vの三相交流発電機と解釈するかもしれない.こういうあいまいな表現(=発電機)は設計図を作成するときにより正確に表現することが望ましい.
・ 新聞,教科書,技術報告書などもこのような整理をしながら読んだり書いたりするくせをつけるとよい.

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No.2 事実と測定法を大切に

前回,報告書を読んだり書いたりする場合,特に大切なこととして,
@ 事実を大切に扱う,
A 事実とそれ以外(推測,意見など)に分けて考え,表現する,
B あいまいさを残さない表現を心がける,などを記した.
・ 事実は,数値で表現できない事実(定性的事実,たとえば色の種類)と数値化できる事実(定量的事実,たとえば時間)に層別できる.事実は観察,測定,測定値の統計処理などによってデータに変換できる.データも事実の一種と考えられる.
・ 前記のように,データは定量化(数値で表現)されたものと定性的な(数値化されない)ものに分類される.
・ 実験を行なった場合,得られた実験結果 (=事実/データ)はその実験で採用した測定法や測定装置によって違ってくることがある.このようなこともあって,報告書では実験結果とともに測定装置,測定方法,測定条件などを記録し,報告することが必要である.
・ 測定方法を変えると,従来の測定法では評価できなかった事実が見えることがある.たとえば,スケールの目盛りが1cm単位のスケールで測定すると,同じケースの中の複数の新品鉛筆の長さは全数同じ結果となる場合でも,目盛りが0.1mm単位のスケールで同じケースの同じ数の鉛筆の長さを測定すると,長さの異なる鉛筆の存在が明らかになる場合がある.このように測定精度によって結果が異なることはよくあることだ.
・ 以上から,事実としてのデータとそれを得るために採用した測定法は技術者および企業などにとって(学生実験でも)非常に大切なものであり,記録として残す場合,測定結果とあわせて,測定方法についても記録することが一般的に求められる.

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No.3 事実とそれ以外を5W1Hで考える

前回,報告書を読んだり書いたりする場合,特に大切なこととして事実(データ)とその測定法を大切にし,記録することを記した. 今回,事実とそれ以外を5W1Hで考えることについて述べる.
・ 5W1Hとはなんのことかは技術者の心構え(1)で説明した.
・ 報告書にはその報告書の作成者名(Who)や作成者の所属(Where)を書くことが必要である.また,あわせて報告年月日,実験や打合せ日時など(When)も記入する必要がある. 会議の議事録などでは参加者名と参加者の所属も書くことが必要である.これらは,あとで事実関係を振り返る必要が生じたときに参考になる.
・ 実験報告書では,一般的に,何(What)を目的(What for)に,どのようなやり方(How)で,なぜ(Why),実験をしたか,および考察と参考文献などを報告する必要がある.
・ 考察の記述では,実験結果の理由付け(推定)や意見などの事実でない内容についても,できるだけ5W1Hを明確に考える必要がある.
・ 実験の計画・実施および報告書作成で参考にした過去の文献(教科書,参考書,論文など)は参考文献として報告書の末尾に記載することが必要である.

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No.4 技術とは,技術者とはなにか

前回まで3回にわたり,事実や測定法を大切にし,ものごとを5W1Hで整理して考えることについて解説した. 大多数の皆さん(理工学部学生)は,大学を卒業し就職したときに技術者として働くことになるので,今回は,「技術とは,および技術者とは」について述べる.
・ 「技術」とはなにか,広辞苑で調べたところ,次の二つの意味が書かれている.
・ @ものごとを巧みに行うわざ.技巧.技芸.
・ A科学を実地に応用して自然の事物を改変・加工し,人間生活に役立てるわざ. しかし最近では,@は「技術」というよりも「技能」や「スキル」と呼んだほうが正しいと考えられ,Aの技術とは異なるものと考えられている.世間ではこの種の誤解が多いので注意する必要がある.
・ 「技術者」とはなにかについて調べると,JABEE(日本技術者教育認定機構)では,技術者は「技術(technology)を業とする(に携わる)もののうち,知識(工学)をその能力の中核におくものを指し,スキル(技能)を能力の中核とする技能者(technician,テクニッシャン)を含まない」と表現している.
・ なお,「科学者」は「科学(特に自然科学)を研究する人」とある.
・ 「自然科学」とは「自然に属する諸対象を取り扱いその法則性を明らかにする学問.普通,天文学・物理学・化学・地学・生物学などに分ける.云々」とある.
・ つぎに,理学とは,数学,物理学,化学,生物学,地学,天文学などの学問をいう,
以上から,技術者は諸学問や経験などを応用または活用して人々に役立つものを作る人を指している.なお,英語では一般に「Engineer」が技術者に対応している.

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No.5 工学とはなにか,また技術との関連は

前回は「技術とは,技術者とは,および科学者とは」について簡単に解説した.
・ 今回,「工学」とはなにかを調べたので説明する.統一された定義ではないが紹介する.
  ・ 広辞苑や大辞林などにも解説されているが,しっくりしないので省略する.
・ 8大学工学部を中心とした工学における教育プログラムに関する検討委員会の報告(1998年)では「工学とは数学と自然科学を基礎とし,ときには人文社会科学の知見を用いて,公共の安全,健康,福祉のために有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする学問である.工学は,その目的を達成するために,新知識を求め,統合し,応用するばかりでなく,対象の広がりに応じてその領域を拡大し,周辺分野の学問と連携を保ちながら発展する.また,工学は地球規模での人間の福祉に対する寄与によってその価値が判断される.」と記載されている.
・ つづいて,「技術とは自然や人工の事物・システムを改変・保全・操作して公共の安全・健康,および有用な事物や快適な環境を作り出す手段である.それらの人間の行為に知識体系を与える学問が工学である.」と記している.
さらに「技術者とは工学を駆使し,技術にかかわる仕事をする職業人である.」と述べている.大学で工学を勉強して技術者に育つことがこれらから理解されるだろう.

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No.6 企業での技術者の仕事とは

前回は「工学および工学と技術の関連」などについて簡単に説明した.
・ 今回,大学卒業後に大多数の諸君が就職される製造業企業(メーカー)での技術者の仕事にはどんなものがあるか,大まかに解説する.
  ・ 「研究」,「開発」,「設計」,「試験・評価」,「生産・製造」,「市場調査・販売」,および「企画・管理」などが代表的な技術者の仕事として挙げられる.
・ 「研究」と「開発」はまとめて「研究開発」または「研究・開発」と呼ぶことも多い.
・ 「研究」とは,ある現象が起こる法則や理由を明らかにすること,現象そのものを分析などにより深く追求することなどをいう.研究は本来,人々にすぐに役立つことを目的としてはいない.他方,「開発」とは新しいものを作ったり,従来あったものを改善して実用化するなどをいう.
・ 全般的にいって,企業では第二次世界大戦後の高度成長期に比べて,現在は研究よりも開発が優先される状況となっている.
・ 学生諸君は大学を卒業するまでに,専門分野において,こういった開発ができる力量を身につけるように企業は期待している.したがい,よく勉強をして技術者としての実力を養成していただきたいと思う.
(この続きは次号に記載いたします)

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No.7 続・企業での技術者の仕事とは

前回は「メーカーでの技術者の仕事の種類と研究開発」について簡単に説明した.
・ 今回,製造業企業(メーカー)での技術者の仕事のうち,「設計」を解説する.
・ 「設計」には,狭い意味(狭義)の「設計」と広い意味(広義)の「設計」がある.
・ 狭義の「設計」は,種々の機械や部品の製作,建築や土木の工事などで,出来上がりの形状,構造,使用材料(部品)の種類と特性などを図面にして表現する仕事をいう.
・ 企業での設計部や設計課は,一般にこのような狭義の仕事をする部署と考えられる.
・ 一方,企業の品質管理活動から発したと推測するが,広義の「設計」は,ふつう新製品の提案(多くは営業部門が関与)から始まる.そして,その提案を実施するかどうか審議し,実施することにした場合や実施できる案を作れそうな場合は,開発活動計画の立案・実施,新製品の品質仕様(特性)の決定,材料や部品の調達と評価の方法,製造工程,完成品の検査方法などの決定,を含む活動を行う.このような活動を広義の設計または設計管理という.
・ 近年,国内の工学部教育カリキュラムで行われはじめた,「創成」教育と呼ばれるものは広義の「設計」を学ぶ場になると考えられる.
・ 技術者になり,人々の役にたつ仕事をするためには,狭義の設計は勿論,広義の設計に関する能力を学生時代からできるだけ学んでおくことが望ましいといえるだろう.
(この続きは次号に記載いたします)

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No.8 続々・企業での技術者の仕事とは

前回は「メーカーでの設計」について簡単に説明した.
・ 今回,メーカーでの技術者の仕事のうち,「試験・評価」を解説する.
・ すでにこのセンター通信No.3(’06-5-29)で,データを得るための試験評価法を大切にすることの重要性について述べた.
・ 一般的に,「試験・評価」(検査を含む)は,研究開発や設計の仕事において,多くの段階で非常に重要な役割を果たす.製品製造(工場)においては,原材料の受入検査から始まり,中間製品(製造途中の未完成製品)の評価(中間検査),完成した製品の検査があり,やはり大変重要な仕事といえるだろう.
・ 昔,フォードでT型フォードという乗用車を製造していたとき,検査待ちのパーツが山のように積まれ,検査を受けるまで長時間放置されていた.その後,トヨタ自動車では,製造工程中に製品形状の自動測定などの検査を実施して,製造途中の検査工程をなくしてしまった.その結果,工程での在庫のむだや品質不良を大幅に減らしたといわれている.
・ 企業での検査や試験評価の方法は,各企業の技術レベルを反映すると考えられる.
・ 一般的に,過去に存在しなかったまったく新しい新製品の場合,評価装置を含む評価技術そのものを新しく開発する必要がでてくるのがふつうである.これらも技術者の仕事であり,また試験評価(検査)方法のレベルアップ,適正化なども技術者の非常に大切な仕事といえる.
・ (この続きは次号に記載いたします)

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No.9 続々々・企業での技術者の仕事とは

前回はメーカーでの技術者の仕事の中で,「試験・評価」について簡単に説明した.
・ 今回,メーカーでの技術者の仕事のうち,「生産・製造」を解説する.
・ 「生産」と「製造」は英語の’Production’や’Manufacture’に対応する.
・ 一般的に,日本語,英語とも両者は同じように使われているが,英国で昔,羊毛から毛織物を大量生産したときはManufactureを使用しており,大量に加工するとの意味合いが強いようだ.
・ 製造部門での技術者の仕事として,生産管理,品質保証,製造原価低減活動,環境・衛生・安全の管理などがある.
・ 生産管理は,生産活動の合理化・能率向上の活動や製品生産の計画的実施を実現する活動をいう.
・ 当然,製造に使用する機械設備の故障を防ぎ,効率よくそれらを稼動することが必要である.このような活動を設備保全という.未然に,故障の原因になる不具合をセンサーで感知し,取り替えるなどの活動を予防保全といい,多くの企業で行われている.
・ 品質保証活動も大切な仕事である.どの企業でも,製品の品質不良(不適合)をなくそうとして必死に活動をしている.品質管理にほとんどすべての技術者が関係している.
・ (この続きは次号に記載いたします)

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No.10 続々々々・企業での技術者の仕事とは

・ 前回は製造部門の技術者の仕事の中で,「生産・製造」について簡単に説明した.
・ 今回,製造部門技術者の仕事の中で,「製造原価低減活動」について記す.
・ 作業者(Man),機械設備(Machine),原材料(Material),作業方法(Method)を生産における4要素と呼ぶ.これら4要素のかしら文字をとって4Mとも呼ぶ.
・ 手作業を機械設備(ロボットなど)の導入によって自動化(または自働化)すると,作業者数を減らせたり(人件費減),製品の品質が安定して不良率が下がったりすることがある.
・ 機械と機械をつないで工程を連続化しても,同様の効果が得られることが多い.
・ 不良率が下がると,原材料の収率(投入原材料量のうち,製品になる原材料量の比率,または実際に得られた製品量を理論的に得られる製品量で除した値.歩留まりともいう.)が向上する.それによって,中間製品や完成品の人手による手直し・検査がへり,廃却量も少なくなる.これらによって原価低減が図れることになる.
・ 製造工程のうち,省略可能なものがないかを検討し,製造工程の一部を省略することも原価低減効果を期待できる.
従来技術の欠点を認識したのち,それを解消すべくまったく新しい工程を発想し,実用化することによって,画期的な原価低減とよりよい品質の実現につながることもある.

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No.11 続々々々々・企業での技術者の仕事とは

・ 前回は製造部門技術者の仕事の中で「製造原価低減活動」について簡単に説明した.
・ 今回は製造部門や研究開発部門の技術者の仕事のうち,「環境・安全・衛生」について記す.その対象は,「企業」および製造販売された「商品」である.
・ 企業は環境(排出ガス,排水,土壌)の汚染防止に努めることが法律(大気汚染防止法等)で義務付けられている.通常は,技術者がこれら環境の測定,維持管理に当たる.
・ 企業は社員や協力会社社員などの安全,衛生に努め,仕事中に怪我をしたり,病気になることを防止する対策を講じる責任がある(労働安全衛生法などの法律による).
・ 社員のうち,製造・運搬などの作業には技能者(作業員)が主として当たるが,技術者も自分自身の安全衛生確保と職場の安全衛生管理の責任を受け持つことが義務付けられている.「はさまれ」,「巻き込まれ」,「転落」,「交通事故」などにより日本全国で年間1500人以上の労働者が労働災害でなくなっており,西欧諸国よりも多いともいわれている.
・ 最近,企業の販売する商品がお客様に購入されたあと,安全に使用できることが強く要求されてきている.技術者には安全を十分考慮した設計をすることが求められている.
EU(ヨーロッパ連合)で2006年7月からROHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用規制)が制定され,原則的に鉛やカドミニウムなど,6種類の有害物質の許容パーセントが決められ,部品や製品でそれを超える場合は使用禁止するように各国にうながした.このように環境に悪影響を及ぼさない材料への転換が世界的にも強く求められ,技術者の知恵が必要となっている.

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No.12 企業での技術者の仕事とは(第7回)

・ 前回は製造部門技術者の仕事の中で「環境・安全・衛生」について簡単に説明した.
・ 今回は技術者の仕事のうち,「市場調査・販売」について記す.
・ 企業は,自社の販売した商品やサービスが,顧客(お客様)に満足して使用していただいているかどうかを把握するなど,技術サービスを実施することが大切になっている.
・ 多くの企業では,定期的に顧客を訪問したりして,納入した商品やサービスが不具合を起こしていないかどうかを確認している.このような活動は技術サービスのひとつであり,技術者が担当することが多い.もし問題があれば,販売した企業はその対策に協力したり,自社のせいで不具合を起こしたのか,顧客の原因によるのかなどの原因調査を実施したりすることがある.技術サービス担当者はその商そのものやサービスなどの技術に精通していることが求められる.
・ 技術サービス担当者は,顧客と自社の製造部門とのあいだの情報交換の橋渡し役として,問題の原因解明と対策立案・実施に当たることになる.
・ 一般的に,商品やサービスは開発・販売したあと時間が経過するにつれてその競争力が低下してくるのが普通である.このため市場動向やニーズの変化を把握し,それらに合致する商品やサービスを新たに開発・製造して販売する必要がある.
・ このような点からも,技術者は社会の動向にはたえず注意を払っておく必要がある.顧客の新しい要望を開発・製造部門に伝達するのも技術サービス担当技術者の役割である.

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No.13 企業での技術者の仕事とは(第8回)

・ 前回は技術者の仕事の中で「市場調査・販売」について簡単に説明した.
・ 今回は技術者の仕事のうち,「企画・管理」について記す.
・ 「企画」とは,計画を立てることや作成した計画そのもののことをいう.
・ 「管理」とは,より良い状態に改善する活動や,良い状態を保つように処置することをいう.管理のやり方としては,つぎのようなやり方が企業の社員のあいだでよく実施されている.すなわち,仕事上のテーマについて,計画(Plan)→実行(Do)→結果のまとめ(Check)→是正(Action)→次の計画→…,という仕事の進め方で,これをPDCAのサイクルをまわすという.このようなやり方を技術者は身につけ,日常(日々,週ごとなどに)実行することが必要である.皆さんの日々の生活にもぜひ応用してほしい.
・ 企業活動は,通常年間計画を立ててそれに基づき行われる.技術者も自分の仕事に関して年間計画を企画立案し,その目標に向かって実働し,結果をまとめ,反省し,さらに是正をすることが一般的に行われている.
・ 顧客に喜ばれるような良い商品を開発・製造したり原価低減を実現するには,まず良い企画書(計画)を作成することが必要になる.技術者は,平素から競合他社の製品やその生産方法,特許情報や技術文献情報などを調査して研究するとともに,顧客の要望(ニーズ)を聴いたりくみとって,他社よりも進んだアイデアをたえず生み出す努力をする必要がある.そして,思いついたアイデアを次の計画に入れ込むことが求められる.
技術者は技術者として成長し続けることが必要だ.そのためには目標・計画を立て,大学卒業後も学び続けることが大切である.これによって長い期間にわたって第一線で活躍できる素地がてきるといえる.

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Last Updated 2017.06.27
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